めっきQ&A
亜鉛めっきの種類として、電気亜鉛めっきと
溶融亜鉛めっきがあります。
下記は、電気亜鉛めっきの種類について書きます。
電気亜鉛めっき処理とは、鉄素地を亜鉛めっき浴
に浸漬して電解することによって亜鉛皮膜を生成
する方法で亜鉛めっき後にクロメート処理を施し
鉄素地の錆びを防ぐめっき処理です。
何故ならば、亜鉛は、両性金属ですので、大気中にて
塩基性炭酸亜鉛などのいわゆる「白サビ」を発生して
比較的早く腐食してしまう為です。
亜鉛自体の耐食性を長期間維持させるために、
電気亜鉛めっき皮膜の表面に「クロメート処理」 を
施すのが一般的であり鉄の防錆としては代表的なめっき
処理方法です。
また、亜鉛めっき皮膜の上から塗装を行う場合には、
クロメート処理は行いません。
クロメート処理にて耐食性を持たせるのではなく、
塗装にて素地を守ります。
亜鉛めっき膜には、「犠牲的防食作用」という特徴
があり皮膜にキズ等がついても修復させる機能がある
ので安心して防錆(サビ)対策に使用出来る
メッキ処理です。
クロメート処理は、特別の場合を除き、すべての電気亜鉛めっきの
後処理をして行います。