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ニッケルバレルメッキの硝酸根の持ち込みでの不良について

以下、文献からの抜粋。

黄銅上にキリンス処理してニッケルメッキする場合に
生じる典型的な不良である。
キリンス処理には、硝酸、硫酸、塩酸の混酸が用いら
れる。

鏡面光沢が得られる化学研磨液であるが、液中に多量の
硝酸根が含まれている。この硝酸根がニッケルメッキ
液中に持ち込まれ、上記のような不良が生じたものと
考えられる。

ニッケルメッキ浴中の硝酸根は、+0.7Vで還元されるため
に、ニッケル表面に黒い条痕が生じる。ニッケルメッキ
浴中の硝酸根は除去しにくいので、キリンス処理後の水洗
を十分に行うか、化学研磨液を硫酸+過酸化水素に代える
と良い。

過酸化水素もニッケルメッキ浴に持ち込まれるとよくな
いが、硝酸根より処理しやすい。

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