めっきQ&A


17-4PH ステンレス鋼上への硬質クロムめっきについて

めっき業者様からのお問合せです。

17-4PH ステンレス(15~17.5%Cr -3~5%NI-3~5%
Cu-Fe)製の部材の円筒内面に硬質クロムめっきを行っています。

その穴の内径は3インチ(約76mm)で、非常に狭い面取りが
施されています。

その部材を硫酸とフッ酸を用いて活性化し、標準の
40オンス/ガロン(300g/L)の硬質クロムめっき浴に
1.5ボルトの電圧をかけて浸漬します。

弊社では、ハンドグラインダーを用い120番の粗さで研削を
かけますが、特にトラブルは生じていません。

しかし、顧客がそれをグラインダーにかけたところ、クロムが
破片状に剥げ落ちてしまいました。

もっと表面を強力に活性化する方法はございませんか?

まずこちらから何点かお尋ねします。

御社は、その面取り部の近くに、電流密度を低下させる何らかの
物が配置させていないでしょうか。

マスキングの具合はいかがですか。
もしマスキングがあるならそれが電流を低下させる原因になり得ます。
その陽極の形状は内径に対して適切でしょうか。
陽極が長すぎて、穴の端から突き出てしまっていたり、
また逆に短すぎたりはしてないでしょうか。

穴の両端で形状が違っているということはないですか。
その部材の全体の形状とサイズをお教え下さい。

17-4 ステンレスは比較的、鉄の割合が高く、従って我々は高張力鋼の
ような方法で表面の清浄化処理を行います。

フッ酸を用いたエッチングは、もし薬剤が新しく浴が清浄なら
プラスの効果があります(油分、スラッジ、浮きカスなどは厳禁です)。

フッ酸は、部材の下面なので、小さなクラックや穴に入り込みやすく、
やがてそれが時間経過によりゆっくりと染み出してくることもあります。
フッ酸に不純物が無いか、ちゃんとエッチングされているか確認して下さい。

フッ酸はゆっくりと染み出してくるので、その部材をクロムめっき浴まで運ぶ間に、
面取り部のマスキングやシールド、治具等から染み出て不具合を起こします。

クロムめっき浴に浸漬した後ですら、フッ酸はクロム酸より溶解しにくいため、
それが時としてクロム酸と母材金属間の反応を阻害します。

1.5Vというのは、逆電で適切にエッチングを行うには低いように、特に、
径の内側をめっきする場合のはそのように思います。
径の内側は外周面とは違った反応を生じます。

陰極と陽極の面積比率が異なり、通常、比率が逆になります。
もし基準の方法で行っているなら、多分70秒かそこらではありませんでしょうか?
もしそれより短いなら、逆電時間を長くしてみれば、改善するかもしれません。

17-4 ステンレスが耐食合金であることに注意してください。
その場合、めっき前にその部材を浴中で温めるだけではなく、
電析開始時に、0Vから始めて10秒当たりに0.2Vの速さで、徐々に
電圧をめっきに適切な値まで上昇させてゆくことが必要です。

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