めっきQ&A
硬質クロムめっき処理に関するお問合せ
硬質クロムめっきの粗さについて教えてください。
他社にて昔から用いられて来た一般的な硬質クロムめっき浴で、
鉄製のリングに120μm厚のめっきをしてもらってます。
硬質クロムめっきを120μm厚処理してもらったところ、
めっきに粗さが見られました。
どうしたらめっきが粗くなるのを防ぐことが出来るのでしょうか。
同じめっき浴で同じ製品に30μm厚のめっきをした時には、
粗さは見られません。
硬質クロムめっきは下地(素地金属)の状態を鏡のように映します。
逆電解によるエッチング(もし他社がこれを行っている場合)は
問題を悪化させる可能性があり、粗悪な仕上がりをより悪く
してしまいます。
素地金属に関する資料を入手することをお薦めします。
そして、金属材料の成分、熱処理の内容(金属の抗張力)を他社の
めっき業者が知ることです。
素地金属に対して細心の注意を払って準備が必要です。
めっき前が良い微細な表面であれば、めっき後も良い
微細な表面が得られます。
エッチング時間を管理し、アノードの形状が適切であり、めっき面
と適正な間隔で取り付けられていることを確認して下さい。
そのめっきを行うには十分なサイズと適切な形状のアノードが必要です。
めっき前の表面が滑らかであれば、めっき後の表面は滑らかになるはずです。
上記の対策をめっき業者様に依頼しても理解出来ないようであれば
弊社にご相談くださいませ。