メッキQ&A
アルマイト加工の主なデメリットは、耐熱性の低さ、柔軟性の欠如、色の脱色です。
100℃以上の高温環境では皮膜がクラックや剥がれを起こし、柔軟性が低いこと
から曲げ加工などで皮膜が割れたり剥がれたりします。
また、着色アルマイト処理(カラーアルマイト)は紫外線や高温によって
色が褪せてしまうこともあります。
1.低い耐熱性:
アルマイト皮膜は、アルミニウムに比べて耐熱性が低く、100℃以上でクラックや
剥がれが発生する可能性があります。
熱膨張の影響で、特に温度変化が激しい環境では注意が必要です。
2.柔軟性の欠如:
アルマイト皮膜は柔軟性がなく、硬い性質を持っています。
柔軟性が低いことから、曲げ加工や穴開け加工など、製品の形状を変更する際に、
皮膜が割れたり剥がれたりすることがあります。
3.絶縁性
酸化皮膜は絶縁体のため、電気を通さなくなります。(電子部品の接点などでは注意)
4.耐薬品性
強酸、強アルカリ性の雰囲気でアルマイト皮膜が溶解します。