メッキQ&A
アルマイト加工の表面処理そのものに関しては具体的な
耐用年数が示されておらず、素材としての耐用年数は
使用環境や使用状況によって異なります。
アルマイト加工の耐用年数は、使用環境や膜厚、処理条件に
よって大きく異なりますが、以下の目安で考えられます。
・通常アルマイト加工(白アルマイト加工)
家庭用品・装飾品など屋内使用 約5~15μm
5~10年程度(屋内)
・硬質アルマイト処理
工業部品・航空機部品・アウトドア用品 25~50μm以上
10~20年以上(屋内外)
・着色アルマイト処理
家電・建築部材・サッシなど 約10~20μm
5~15年程度(退色あり)
1.屋内(乾燥環境)環境
酸化皮膜は安定し、10年以上持つことが多い
2.屋外(紫外線・雨風)環境
紫外線や酸性雨で退色・劣化しやすい(特に着色アルマイト処理)
3.沿岸部・高温多湿
塩害・腐食が進みやすく、劣化が早まる場合がある
アルマイト加工の耐用年数は5〜30年程度が目安となります。
屋外・摩耗用途には硬質アルマイト処理+封孔処理が最も長寿命になります。