メッキQ&A
アルマイト加工(処理)されたアルミは、通常の状態では錆びません。
アルマイト加工(処理)は、アルミニウム表面に人工的に厚い酸化皮膜を
形成し、その皮膜がアルミニウムを錆びから保護するからです。
しかし、以下の条件で錆びる可能性があります。
・封孔処理なし(未処理):
酸化皮膜の細孔から湿気や塩分が侵入しやすく、白錆(白い粉状の腐食)
が発生することがある。
・沿岸部・酸性雨・高湿度環境:
塩害や酸で皮膜が劣化しやすくなり、腐食が進行する可能性がある。
・もらい錆(他の金属からの影響):
鉄粉やステンレス片が付着すると、そこから赤錆が発生することがある
(アルマイト自身ではなく異物の錆)。
・傷つき・摩耗による皮膜損傷:
表面皮膜が削れると、素地のアルミが露出して局部腐食を起こすことがある。
・強酸・強アルカリとの接触:
酸化皮膜は中性領域に安定だが、pH2以下やpH11以上では劣化・溶解する。