メッキQ&A


アルマイトとメッキの違いは何ですか?

アルマイトとメッキはどちらも金属の表面処理ですが、生成される皮膜の
種類や処理方法が異なります。
アルマイトはアルミニウムの表面に酸化皮膜を生成するのに対し、メッキは
金属の皮膜を別の金属で覆う処理です。
アルマイトはアルミニウム専用の処理となります。

アルマイト(陽極酸化処理)
原理:アルミニウムを陽極(+極)にして電解液中で通電することで、
アルミニウムの表面を強制的に酸化させ、酸化アルミニウム(Al₂O₃)の
皮膜を生成します。
これは、アルミニウムそのものが変質してできる皮膜です。

皮膜の性質:アルミニウムの素地が溶解しながら皮膜が成長するため、皮膜の
約半分は素地内部に浸透し、残り半分が表面に成長します。
そのため、素地と皮膜が一体化したような構造になります。
目には見えない微細な多孔質構造を持ち、この孔に染料を吸着させることで
着色(カラーアルマイト)が可能です。

対象素材:アルミニウムおよびアルミニウム合金のみに適用できます。

メッキ
原理:被メッキ物(処理したい素材)を陰極(-極)にして電解液中で通電したり
(電気メッキ)、化学反応を利用したり(無電解メッキ)して、電解液中の金属
イオンを素材表面に還元・析出させ、異なる金属の皮膜を形成します。

皮膜の性質:素材の表面に別の金属の層を「重ねる」形になります。
そのため、素地と皮膜は異なる材質であり、密着性が悪いと剥がれる可能性が
あります。

対象素材:鉄、銅、ステンレス、アルミニウム、プラスチックなど、様々な種類の
素材に適用可能です。

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