メッキQ&A


アルミナとアルマイトの違いは?

アルミナとアルマイトは、どちらもアルミニウムに関連する物質
ですが、その性質と関係性には明確な違いがあります。

アルミナ (Al₂O₃)
アルミナは、酸化アルミニウムの化学式 (Al₂O₃) で表される、アルミニウムと
酸素が結合したセラミックスの一種です。

性質:非常に硬く、耐熱性、電気絶縁性、耐摩耗性、耐食性に優れています。

用途:セラミックス材料、研磨剤、耐火物、触媒、電子部品など、幅広い分野で
利用されます。

アルマイト (陽極酸化処理)
アルマイトは、アルミニウムの表面を電気分解によって人工的に酸化皮膜
(酸化アルミニウム)を生成させる表面処理の名称です。
この処理によって作られる皮膜の主成分が非晶質のアルミナです。

目的: アルミニウムは本来、空気に触れると非常に薄い酸化皮膜を自然に
作りますが、これは非常に薄く、耐食性や耐摩耗性が十分ではありません。
アルマイト処理は、この酸化皮膜を人工的に厚くすることで、以下の特性を
向上させます。

耐食性:錆びにくく、変色や腐食に強くなります。

耐摩耗性:表面硬度が向上し、傷がつきにくくなります。

美観性:微細孔に染料を吸着させることで、様々な色に着色できます。

絶縁性:電気を通さなくなります。(アルミニウム自体は電気をよく通します)

放熱性:熱伝導率はアルミニウムの約1/3ですが、遠赤外線などの放射性が高い
ため、ヒートシンクなどにも利用されます。

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