メッキQ&A
アルマイト処理の基本的な工程は次のようになります。
1. 脱脂
アルミ表面の油分・汚れをアルカリ洗浄や中性洗剤で除去します。
表面処理の密着性を確保するために最重要の前処理です。
2. 水洗
脱脂剤を完全に洗い流します。
3. エッチング
アルミ表面を軽く溶かして表面を均一化します。
艶消し仕上げや小キズ除去目的で使われます。
(使用薬品:苛性ソーダなどのアルカリ液)
4. 脱スマット
エッチングで浮き出た不純物(スマット)を酸で除去します。
(使用薬品:硝酸や硫酸など)
5. アルマイト処理(陽極酸化処理)
アルミを陽極(+)、電解液に硫酸水溶液などを使用します。
一定の電圧・電流で電解処理を行い、表面に酸化アルミ皮膜(数~数十μm)
を生成させます。
6.封孔処理
アルマイト皮膜の多孔質構造を塞ぎ、皮膜の耐食性、耐汚染性、耐摩耗性を
向上させます。