めっきQ&A

FAQ

アルマイト加工は錆びますか?

アルマイト加工されたアルミニウムは、通常は錆びにくいです。

アルマイト加工は、アルミニウムの表面に人工的に酸化皮膜を形成
させる処理です。
この酸化皮膜は非常に硬く、緻密で、アルミニウムの素地を保護する
役割を果たします。
そのため、一般的なアルミニウムが空気中の酸素と結合して自然に
形成される薄い酸化膜よりも、はるかに高い耐食性を持っています。

しかし、以下の場合は錆びることがあります。
・皮膜が損傷した場合:
強い衝撃や摩耗などによりアルマイト皮膜が剥がれたり、傷がついたり
すると、その部分からアルミニウム素地が露出し、腐食(錆び)が発生
する可能性があります。

・強酸性または強アルカリ性の環境:
強酸性(フッ酸など)や強アルカリ性(苛性ソーダなど)の溶液に長時間
触れると、皮膜が溶解してしまい、腐食が進むことがあります。

・塩化物イオンの多い環境:
海水や融雪剤などに含まれる塩化物イオンは、アルマイト皮膜のピンホール
(ごく微細な穴)から侵入し、内部で腐食を進行させることがあります。
特に、孔食と呼ばれる局所的な腐食が発生しやすいです。

・異種金属との接触(電食):
アルミニウムと異なる種類の金属が接触し、電解質(水分など)が存在する
環境下では、電位差によりアルミニウムが優先的に腐食することがあります
(電食またはガルバニック腐食)。

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