FAQ
白アルマイトと硬質アルマイトは、どちらもアルマイト加工の一種ですが、
目的や特性が異なります。
白アルマイトは、装飾性や耐食性を高める一般的なアルマイト加工で、皮膜は
比較的薄く、色は白または透明です。
一方、硬質アルマイトは、耐摩耗性や耐食性をさらに向上させるために、より
厚い皮膜を形成する処理で、皮膜は硬く、色は濃くなる傾向があります。
白アルマイト(普通アルマイト)
・目的:装飾性、耐食性、耐摩耗性の向上
・皮膜厚:3~20μm程度
・色:白または透明
・特徴:
装飾性が高く、様々な色に着色可能
耐食性が向上し、腐食しにくくなる
耐摩耗性は硬質アルマイトに比べて低い
絶縁性がある
・用途:
日用品、建材、自動車部品、電子機器部品など
硬質アルマイト
・目的:耐摩耗性、耐食性、絶縁性の向上
・皮膜厚:30~50μm程度(材質番号によってはそれ以上も可能)
・色:濃いグレー、黄金色
・硬度が高く、耐摩耗性に優れる
・皮膜が厚く、耐食性も高い
・絶縁性も高く、電気絶縁が必要な部品に適している
・膜厚が厚くなるほど色が濃くなる
・用途:
自動車部品、機械部品、工具など、耐摩耗性や耐久性が求め
られる部品