FAQ
アルマイトと硬質アルマイトは、どちらもアルミニウムの表面を
酸化させて耐食性や耐摩耗性を向上させる処理ですが、主な違いは
皮膜の厚さと硬さです。
硬質アルマイトは、より低温の電解液で処理することで、より厚く硬い
皮膜を形成し、耐摩耗性が求められる部品に使用されます。
一方、一般的なアルマイト(白アルマイト)は、装飾性や耐食性を目的
とし、皮膜は比較的薄く、色は白または透明です。
アルマイト(白アルマイト):
目的:耐食性、耐摩耗性、装飾性
皮膜:薄く、通常は白または透明
硬度:通常のアルマイト皮膜の硬度はHV200前後
用途:一般的な部品、装飾目的
硬質アルマイト:
目的:耐摩耗性、耐食性、高硬度
皮膜:厚く、硬い
硬度:ビッカース硬度HV400以上
用途:自動車部品、航空機部品、産業機械など、耐摩耗性が求めら
れる部品
処理方法の違い:
アルマイト:硫酸浴で20℃程度の液温で処理
硬質アルマイト:硫酸浴で0℃付近の低温で処理
硬質アルマイトの特徴:
皮膜の厚さ:通常のアルマイトよりも厚い皮膜を形成できる
硬さ:通常のアルマイトよりも硬い
耐摩耗性:耐摩耗性に優れている
摺動性:摺動部分に使用される
絶縁性:高い絶縁性能を持つ