FAQ
アルマイト皮膜に形成される微細孔の大きさは、非常に小さく、
ナノメートル(nm)オーダーです。
具体的な孔の大きさは、主に電解条件(電解液の種類、温度、電流密度、
電圧)によって変化しますが、一般的な目安は以下の通りです。
・微細孔の直径(ポア径):
約10~20nm が一般的とされています。
電解液の種類によっても異なり、例えば硫酸浴では約12nm、シュウ酸浴では
約17nm、リン酸浴では約33nmといったデータもあります。
・皮膜セルの直径:
アルマイト皮膜は、微細孔を中央に持つ六角形の「皮膜セル」が規則的に
並んだハニカム(蜂の巣)構造をしています。
この皮膜セルの直径は、100~300nm 程度とされています。
・孔の数:
1平方センチメートルあたり、数十億から数百億個もの微細孔が存在すると
言われています。非常に高密度に孔が形成されています。