めっきQ&A

FAQ

ニッケルメッキは何に使われるのか?

ニッケルメッキをする主な目的は、耐食性の向上、装飾性の付与、
機能性の付加、そして他メッキの下地としての役割です。

1. 装飾目的
ニッケルメッキは、銀白色の美しい光沢を持つため、製品の美観を
高める目的で使われます。
・自動車部品:バンパー、グリル、ドアハンドル、ホイールキャップ
 など。クロムメッキの下地としても使われます。
・家庭用品:水栓金具、ドアノブ、キッチン用品、照明器具、家具の
 金具など。
・アクセサリー:ベルトのバックル、ボタン、ファスナーなど。

2. 耐食性・耐摩耗性の向上
ニッケルは空気や湿気に対して強い耐性を持つため、下地素材の腐食を
防ぎ、製品の寿命を延ばします。
・自動車部品:ブレーキ部品、エンジン部品、油圧システムなど。
・工具:スパナ、ドライバー、ペンチなど。工具のサビを防ぎ、長期間
 の使用に耐えるようにします。
・機械部品:ギア、シャフト、ベアリングなど。特に無電解ニッケル
 メッキは高い耐摩耗性を持つため、摺動部品に多用されます。

3. 他のメッキの下地
ニッケルメッキは、他の金属メッキとの密着性が高いため、下地メッキ
として重要な役割を担います。
・クロムメッキの下地:装飾クロムメッキは非常に薄いため、その下の
 ニッケルメッキが耐食性の主たる役割を果たします。
・金メッキや銀メッキの下地:金や銀は高価であり、また下地素材と拡散
 しやすいため、間にニッケルメッキを施して拡散を防ぎ、安定性を高めます。
・プラスチックメッキの下地:ABS樹脂などの非導電性の素材にメッキをする
 場合、まず無電解ニッケルメッキを施して導電性を持たせてから、電気
 メッキを行います。

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