FAQ
はい、ステンレスにクロムメッキを施すことは可能です。
ただし、ステンレスにメッキを行う際には、いくつかの
重要な注意点があります。
1. 不動態皮膜の除去が必要
ステンレスは、表面に非常に薄く強固な「不動態皮膜」と呼ばれる
酸化クロムの層を自然に形成します。
この皮膜は、ステンレスの優れた耐食性の元となるものですが、メッキ
を行う上では、この皮膜が邪魔になります。
不動態皮膜が残っていると、メッキと下地の密着性が悪くなり、メッキが
剥がれやすくなってしまいます。
そのため、ステンレスにメッキを施す場合は、この不動態皮膜を専用の
前処理で確実に除去することが不可欠です。
2. 下地メッキが必要な場合が多い
不動態皮膜を除去した後、クロムメッキを直接施すこともありますが、
密着性をさらに高めるために、下地としてニッケルメッキ(ニッケルストラ
イクメッキなど)を施すことが一般的です。