めっきQ&A

FAQ

ガス軟窒化後の製品に硬質クロムメッキは可能か?

窒化層を除去させる必要があります。

硬質クロムメッキは、素材の表面に直接、金属のクロムを
析出させて皮膜を形成します。
しかし、ガス軟窒化処理後の表面は、以下のような状態に
なっているため、メッキの密着不良やかじりといった問題
が発生しやすくなります。

●処理が難しい理由

1.窒化層の存在
ガス軟窒化処理によって、素材表面には「化合物層(白色層)」
と呼ばれる非常に硬く緻密な窒化層が形成されます。
この窒化層は、硬質クロムメッキの皮膜を密着させるための
前処理(酸によるエッチング)を受け付けにくいため、メッキ
皮膜が剥がれやすくなります。

2.酸化層の存在
ガス軟窒化処理では、窒化層の上にさらに薄い酸化層(FeOなど)
が形成されることがあります。
この酸化層は絶縁性があり、電気メッキである硬質クロムメッキ
の電流を阻害し、皮膜の析出を妨げます。

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