FAQ
封孔処理とは、アルマイト処理の最終工程として行われる
アルミニウムの耐食性向上を目的とした処理のことです。
アルマイト皮膜には、ミクロサイズの多孔質な構造(微細
な穴)が多数存在します。
このままでは、穴から水分や腐食性の物質が侵入し、アルミ
ニウム素地が腐食してしまう可能性があります。
封孔処理は、この多孔質な構造を水和物によって塞ぐことで、
耐食性や耐候性を大幅に向上させます。
●封孔処理の主な目的
1.耐食性の向上
孔を塞ぐことで、外部からの腐食要因の侵入を防ぎ、皮膜の
保護機能を高めます。
2.着色染料の定着
カラーアルマイトの場合、封孔処理は染料の流出を防ぎ、色
あせを抑制するために不可欠です。
3.汚れの付着防止
孔が塞がれることで、油やホコリなどの汚れが内部に浸透する
のを防ぎ、清掃性を向上させます。