めっきQ&A

FAQ

アルマイト仕上げとは?

アルマイト仕上げとは、アルミニウムやその合金の表面に、
電気化学的な処理を施して、人工的に厚く強固な酸化皮膜
を形成する表面処理技術のことです。
この処理は「陽極酸化処理」とも呼ばれ、アルミニウムの
欠点を補い、機能を向上させることを目的としています。

●アルマイト仕上げの主な目的と特徴
アルマイト仕上げは、以下の目的で広く利用されています。

1.耐食性の向上
アルミニウムは空気中の酸素と結びついて薄い酸化皮膜を
形成し、錆びにくい性質を持っています。
しかし、この自然にできる皮膜は非常に薄く、環境によって
は腐食する可能性があります。
アルマイト処理によって、この酸化皮膜を人為的に厚くする
ことで、水や塩分、化学物質などに対する耐食性を大幅に
向上させることができます。

2.硬度・耐摩耗性の向上
アルミニウムは柔らかく、傷つきやすいという欠点があります。
アルマイト皮膜は、酸化アルミニウム(アルミナ)という非常
に硬いセラミックスでできており、処理を施すことで表面硬度
が格段に向上します。
これにより、傷や摩耗に強くなり、耐久性が増します。

4.絶縁性の付与
アルミニウムは電気をよく通す金属ですが、アルマイト皮膜は
電気を通さない絶縁体です。
この特性から、電子部品や機器の筐体など、絶縁性が必要な製品
に利用されます。

4.デザイン性(装飾性)の向上
アルマイト皮膜は無色透明または半透明で、アルミニウムの美し
い金属質感を活かすことができます。
さらに、皮膜にできた微細な孔に染料を吸着させることで、多種
多様な色に着色する「カラーアルマイト」が可能になります。
塗装とは異なる、独特の質感を持ったカラフルな製品を作ることが
できます。

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