めっきQ&A

FAQ

めっき処理とコーティングの違いは?

めっき処理とコーティングは、どちらも表面処理の一種
ですが、いくつかの重要な違いがあります。

●めっき処理
・定義
めっきは、主に金属の薄い皮膜を、金属や非金属の表面
に付着させる技術です。

・処理方法
電気めっき: 電解液中で電気を流し、金属イオンを還元
させて素材の表面に析出させます。
無電解めっき: 外部からの電気を使わず、化学反応によっ
て金属を析出させます。

・皮膜の特性
皮膜は金属です。
素材と皮膜が化学的・物理的に結合するため、密着性が
非常に高いです。
膜厚を薄く均一に形成できるため、寸法精度が求められる
部品に適しています。

●コーティング

・定義
コーティングは、金属以外の物質(樹脂、セラミックス、
ガラスなど)を、金属や非金属の表面に塗布・形成する広範
な技術の総称です。

・処理方法
塗装: 塗料を吹き付けたり、刷毛で塗ったりして皮膜を形成
します。

・粉体塗装
粉末状の塗料を静電気で付着させ、加熱して皮膜を形成します。

・溶射
金属やセラミックスを溶かして吹き付け、皮膜を形成します。

・物理蒸着(PVD)
真空中で金属などを蒸発させ、素材の表面に薄膜を形成します。

・皮膜の特性
皮膜は非金属の場合が多いです。
塗膜や皮膜は比較的厚く、素材との密着性はめっきに劣る場合
があります。
絶縁性、耐熱性、撥水性など、めっきとは異なる特性を付与
できます。

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