めっきQ&A
硬質クロムめっき処理に関するお問合せ
SK3材(サイズ 15x80x120)Hrc50~60度の熱処理後
硬質クロムめっき処理が部分的にめっきが付かない所が有り、
焼き入れが硬すぎると言われました。
機械加工でポケット彫り後、熱処理、平面研削、(ポケット
部分黒いまま)めっき処理をお願いしています、以前にはその
様な事は無かったのですが、この頃、めっき屋さんに仕事が
難しいと言われます。
何か原因があるのでしょうか?又、対策として良い方法が
ありましたら(ショットブラストなど)お教えいただけれ
ばありがたいです。
図面を拝見しないと詳細のお返事をすることが
難しいのですが、「部分的にめっきがつかない箇所」
が「焼き入れ」の要因であるのであれば、
1.全体的にナシジ処理を施す。
2.前処理としてニッケルストライクめっきをする。
などがございます。
焼き入れが問題ではなく形状が問題でございましたら
専用治具を制作する。
にて解決可能です。
焼き入れがどのような方法なのか解りませんが、
窒化などの方法ですと、素材内部までに窒化層が入り
こみ、それが影響して「硬質クロムめっき処理(他の
めっきも)」をすることが出来ません。
一度、焼き入れされた窒化層的なものを物理的(ナシジ)
や化学的な処理にてエッチングする必要がございます。