めっきQ&A
黒アルマイト処理に関するお問合せ
アルミ素材へのアルマイト処理で着色(黒色)させる場合、
黒色はどうやって発色させるのでしょうか?
アルミのアルマイト処理の前工程でZn(亜鉛)を用いる処理
があるように聞きましたが、そのような処理があるのでしょう
か?
ありましたら、どのような処理なのか?お教え下さい。
それから、Ni-Pメッキで、メッキ後にベーキングを行ないますが、
ベーキング温度が適切でないと、どのような不具合を生じる可能性
があるでしょうか?
> アルミ素材のアルマイト処理で着色(黒色)させる場合、
> 黒色はどうやって発色させるのでしょうか?
一般的には、アルマイト後に発生するポア(孔)に染料を
入れ黒色にいたします。
> アルミのアルマイト処理の前工程でZn(亜鉛)を用いる処理が
> あるように聞きましたが、そのような処理があるのでしょうか?
亜鉛置換処理のことになります。
無電解ニッケル加工処理などの処理をする場合の前処理として
使用いたします。
> ありましたら、どのような処理なのか?お教え下さい。
アルミ材料→脱脂→エッチング→亜鉛置換→硝酸
→亜鉛置換→無電解ニッケルめっき加工処理
のような感じです。
> それから、Ni-Pメッキで、メッキ後にベーキングを行ないますが、
> ベーキング温度が適切でないと、どのような不具合を生じる可能性
> があるでしょうか?
高温であれば、変色や剥離。
低温では、硬度が上昇しないなどがございます。
また、「水素脆性除去」のためであれば120℃程度にて
行うことにより、脆さを改善いたします。