めっきQ&A
無電解ニッケルめっき処理に関するお問合せ
無電解ニッケルめっき処理したステンレス板を、湿度の
高い部屋に数週間放置したところ、表面に青黒い汚れが
ついてしまいました。
顕微鏡で観察すると、錆のようなものがめっき表面に
ついているようです。
この汚れは、水や溶剤では全く落ちませんでしたが、
希硫酸でこすると取れるました。
一般に無電解めっき処理皮膜は耐食性が高いと言われていま
すが、湿度には弱いものなのでしょうか。
このような現象を起こさないためには、どのような保管
状況にしておけばよろしいのでしょうか。
ご回答よろしくお願いいたします。
無電解ニッケルめっき処理は耐食性が良い皮膜ではござい
ますが、高温多湿な環境下では皮膜を維持することは
出来ません。
理想の保管方法としましたは、温度・湿度などが管理
されているような環境下(例えばクリーンルーム)などで
のご使用ですと永遠に維持できるわけではございませんが、
皮膜に対する影響は減少いたします。
若しくは・・・
1.無電解ニッケルめっき後に防錆油を塗布する。
2.無電解ニッケルめっき後に変色防止剤を塗布
する。
3.保管時は、「乾燥剤」を同梱する。
などもございます。
いろいろ試作にてテストする必要があると思われます。