FAQ
艶消しアルマイト後にシルク印刷で模様やムラが発生する
原因は、主に表面の微細な凹凸と残留した薬品が挙げられ
ます。
1. 表面の微細な凹凸(梨地)
艶消しアルマイトは、サンドブラストや化学エッチングなど
の前処理で、表面に意図的に微細な凹凸(梨地)を形成します。
・インクの転写不良:
シルク印刷は、スクリーンを通してインクを転写する印刷方法
です。
しかし、表面が平滑でないため、インクが均一に転写されず、
印刷されない部分(凹部)と転写される部分(凸部)ができて
しまいます。これが、模様やムラとして現れる原因です。
・インクの溜まり:
表面の凹部にインクが溜まり、乾燥後にインクの厚みにバラつき
が生じ、色の濃淡ムラとなって現れることがあります。
2. 残留した薬品
アルマイト処理の工程で使われる薬品(酸、アルカリ、水洗時の
不純物など)が、表面の微細な凹凸の奥深くに残留している可能性
があります。
・インクの密着不良:
残留した薬品がインクの密着性を阻害し、インクが定着せずに弾か
れてしまうことがあります。
これが、点状の模様やムラとして現れます。
・変色:
薬品とインクが化学反応を起こし、時間の経過とともにインクの色が
変色する可能性も考えられます。