めっきQ&A
無電解ニッケルめっき処理に関するお問合せ
他社のめっきメーカーにて無電解ニッケルめっき処理
を依頼しました。
素材はアルミA5052です。
当社にてイオン交換フィルターを通した水で、「水洗」
した後、「60℃の温風乾燥」を実施しましたら
無電解ニッケルめっき処理の表面が黒く変色してきました。
イオン交換樹脂フィルターが3日前より劣化し、タイミングと
してはそのころから黒くなりだしましたので、それ以前は特に
変色は見られず黄金色を保っていました。
無電解ニッケルめっき処理の膜厚をお教えください。
さて、ご質問の内容でございますが、「イオン交換器」
のフィルター交換時期にご注目されておられるようです
が、交換前の「水」の「pH」がどの程度だったかが
一つの問題となります。
履歴があれば、ご確認くださいませ。
「酸性」だったのか?
「アルカリ性」だったのか?
酸性であった場合には、黒く変色する可能性はあります。
その他の要因の可能性としては・・・
1.めっき膜厚が薄い→めっき膜厚を上げる
2.めっき液中に不純物等が多い→新しいめっき浴で処理
3.変色防止剤等をめっき後に塗布する
4.以上3つを併用
現時点で考えられる原因、対策は上記のようなことが
考えられます。
古いめっき処理液で無電解ニッケルめっき処理した場合は、
浴中に金属不純物などが混入しております。
アルミニウム素材への無電解ニッケルめっき処理は、
新液もしくは、専用の無電解ニッケルめっき処理液
または、処理液を更新して間もない処理液を使用する
必要がございます。
劣化した(古い処理液)処理液を使用しますと
1.ピンホール等の原因になりやすい傾向にあります。
2.ピンホールにより下地の母材から腐食している
可能性もあります。
処理されためっき屋さんの見解はいかがなのでしょうか?
新規に建浴しためっき液でテストピースなどを処理してみると、
また違った結果が出てくるような感じが致します。