めっきQ&A

FAQ

硬質アルマイト処理は、最大160℃のヒートサイクルで使用することは出来るのか?

硬質アルマイト処理は、最大160℃のヒートサイクルで
使用することは可能です。

ただし、いくつかの重要な注意点があります。

1. 熱膨張率の違いによるクラック(ひび割れ)

・アルミニウム素地:
アルミニウムは熱膨張率が高い金属です。
・硬質アルマイト皮膜:
一方、セラミックスである硬質アルマイト皮膜は、
アルミニウムに比べて熱膨張率が非常に低く(約1/5程度)、
硬くてもろい性質を持っています。

ヒートサイクル(加熱と冷却の繰り返し)が起こると、
アルミニウム素地が膨張・収縮するのに対し、硬い皮膜が
その動きに追従できず、内部に応力が発生します。
この応力が限界を超えると、皮膜に微細なひび割れ(クラック)
が入ります。

一般的に、硬質アルマイト皮膜は100℃を超えるあたりから
クラックが発生すると言われています。
160℃のヒートサイクルでは、このクラックが顕著に現れる
可能性があります。

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