FAQ
アルミニウム合金の材質によってアルマイト処理の
工程と価格は変化します。
これは、合金に含まれる成分がアルマイト皮膜の形成
に大きく影響するためです。
●処理工程の変化
・難易度の高い合金:
アルミニウム鋳物(ADC材やAC材)や、銅(Cu)を多く含む
2000系合金(A2017、A2024)などは、アルマイト処理が難しい
とされています。
これらの素材は、皮膜が不均一になりやすく、色ムラや品質
不良が発生しやすいため、以下のような特殊な工程や管理が
必要になります。
・特殊な前処理:
従来の脱脂やエッチング工程に加え、素材に合わせた特別な
洗浄や表面処理が必要になる場合があります。
・処理条件の調整:
電流密度や電解液の温度、濃度などを厳密に管理したり、通常
とは異なる条件で処理したりすることがあります。
・相性の良い合金:
純アルミニウム(1000系)やマグネシウムを主成分とする
5000系合金(A5052など)は、アルマイト処理との相性が良く、
均一で高品質な皮膜を形成しやすいです。
これらの材質は、特別な工程を必要とせず、標準的な方法で
処理が可能です。