FAQ
アルマイト後に超音波洗浄を行うことは可能ですが、
いくつかの注意点を守らないと問題が発生する可能性が
あります。
●問題となる主な原因
1.洗浄液の性質
アルマイト皮膜は、強酸と強アルカリに弱いという性質を
持っています。そのため、アルカリ性の洗浄液や、酸性の
洗浄液を使用すると、皮膜が溶解・劣化し、外観の変色や
耐食性の低下を招きます。超音波洗浄を行う場合は、必ず
中性の洗浄液を使用してください。
2.超音波の周波数
超音波の周波数が高すぎると、キャビテーション(気泡の破裂)
の力が強くなりすぎ、アルマイト皮膜を物理的に傷つけてしまう
可能性があります。
特に皮膜が薄い場合や、微細な部品では注意が必要です。
3.洗浄時間
長時間にわたる超音波洗浄は、上記のような洗浄液や周波数の
影響を増幅させ、皮膜にダメージを与えるリスクが高まります。
必要以上に時間をかけないことが重要です。
●結論
超音波洗浄を行うこと自体は問題ありませんが、洗浄液を中性とし、
適切な周波数と洗浄時間で処理を行うことが重要です。
アルマイト皮膜の剥がれや変色を防ぐためにも、事前に目立たない
箇所でテストを行うことをお勧めします。