FAQ
アルマイト処理をした製品を段ボールで保管していると
白っぽくなる主な原因は、段ボールに含まれる成分と高温
多湿な環境の組み合わせによる腐食です。
具体的には、以下の要因が複合的に作用して「白サビ」と
呼ばれる白い腐食生成物を発生させます。
1.段ボールの成分
段ボールは木材パルプを原料としており、その中に含まれる
硫黄化合物などが原因となります。
また、製造過程で使用される接着剤や、湿気と反応して生成
される有機酸なども影響します。
2.保管環境(高温多湿)
高温多湿な環境では、段ボールが湿気を吸い、これらの成分が
気化したり、水溶液となってアルマイト皮膜と反応しやすくな
ります。
アルマイト皮膜は非常に優れた耐食性を持ちますが、完璧では
ありません。微細なピンホールや不均一な部分から、これらの
腐食性物質が侵入し、下地であるアルミニウムを腐食させてし
まうのです。
3.「白サビ」の発生
アルミニウムが腐食すると、水酸化アルミニウムという白い
粉状の物質が生成されます。
これが、製品を白っぽく見せる原因です。