FAQ
硬質クロムメッキにおけるかじり現象は、主に以下の条件で
発生しやすくなります。
1.潤滑不足:
オイルやグリースが不十分な状態で摺動すると、摩擦熱が
上昇して凝着しやすくなります。
2.高荷重・高面圧:
局所的に強い荷重がかかると、硬質クロム皮膜が破壊され
基材と直接接触し、かじりが進行します。
3.膜厚不足や欠陥:
皮膜が薄い、ピンホールや割れがあると耐摩耗性が低下し、
凝着が起きやすくなります。
4.粗さ不良:
表面が粗すぎたり、逆に滑らかすぎても油膜保持性が低下し、
かじりを誘発します。
5.高速摺動・発熱環境:
摺動熱により皮膜の酸化や軟化が進み、密着・凝着が生じや
すくなります。