FAQ
JIS H 8625は、日本の国家規格であるJISの一つで、
「電気亜鉛めっき及び電気カドミウムめっき上の
クロメート皮膜」について規定しています。
これは、亜鉛めっきやカドミウムめっきを施した製品
の、その上から行うクロメート処理に関する規格です。
●規格の主な内容
1.適用範囲
JIS H 8610(電気亜鉛めっき)やJIS H 8611(電気カド
ミウムめっき)に、耐食性向上を目的として施される
クロメート皮膜に適用されます。
2.クロメート皮膜の定義
クロメート処理によって形成される防食皮膜であり、その
色調(透明、淡黄色、黄色、緑色など)や耐食性によって
分類されます。
3.等級と種類
皮膜の色調や耐食性に応じて、複数の等級と種類が定めら
れています。例えば、CM1A(光沢クロメート)、CM1B(淡
黄色クロメート)、CM2C(黄色クロメート)、CM2D(緑色
クロメート)といった記号で表されます。
4.耐食性試験
各等級の皮膜について、塩水噴霧試験における白色腐食生
成物が発生するまでの最低時間が規定されています。
これにより、クロメート皮膜の耐食性を客観的に評価でき
ます。