めっきQ&A
HCRF処理に関するお問合せ
温度が高く塩酸を充填させるので、本体の材質がSUS316
なのですが、腐食してしまいます。
塩酸濃度は確認できていないのですが、表面処理で腐食を
防げるものはなにかないでしょうか?
現在、試作として無電解ニッケルめっき処理を実施
いたしましたが思い通りの結果は出ておりません。
以上、ご検討の程、宜しくお願い申し上げます。
塩酸の処理温度と濃度(pH)、時間が関連してまい
りますが、弊社のめっき処理で申し上げますと
HCRF処理
というものが一番有効でございます。
一度、試作をされることをお奨めいたします。
オリジナル皮膜として名称は弊社固有呼称なのですが、
具体的には、「無電解ニッケル皮膜」になります。
通常よりも「P(リン)」の含有量を上げ、
耐食性を高めたものになります。
ホームページ中の浸漬耐食性試験の相手薬剤は、
硫酸・硝酸の2種類にとどまっておりますが、
実際には塩酸に対しての耐食性の方が良好と捉えております。
もしも可能であればテストピースをお送りして、
実際の塩酸環境にてご評価を頂ければと考えております。
ただ1点、障壁がございまして、
上述の弊社「HCRF処理」の対応できるサイズ上限が、
現時点では300mm角四方までの品物に限られてしまいます。
めっき処理槽や薬品量の問題でございますので、
物理的には設備の増築にて対応は可能なのですが、
費用が別途生じてしまうことと、
拝見した品物のサイズにてすぐに処理対応が出来ない状態
でございます。