FAQ
アルマイト皮膜を剥離させることは可能です。
いくつかの方法で除去することができます。
1. 化学的な剥離
最も一般的で広く用いられる方法です。
アルマイト皮膜はアルカリ性の溶液に弱いという性質を利用します。
・苛性ソーダ(水酸化ナトリウム):
専門の業者では、苛性ソーダの溶液に浸漬させて剥離を行います。
複雑な形状の製品でも均一に剥離できる利点があります。
ただし、アルミニウム自体もわずかに溶解するため、寸法精度に
影響が出る可能性があります。
2. 物理的な剥離
化学薬品を使わずに、物理的な力で皮膜を剥がす方法です。
・サンドブラスト:
砂などの粒子を高速で吹き付けて、アルマイト皮膜を削り取ります。
表面が梨地状(つや消し)になり、再塗装などの下地として適しています。
ただし、細かい部分の剥離は難しく、また素材の表面に粒子が残ること
もあります。
・切削加工:
機械加工によって、皮膜を部分的に削り取ります。
特定の箇所だけを剥離したい場合や、寸法精度を厳密に管理したい場合
に有効です。
アルマイトの剥離は、化学薬品を使うため危険を伴うことがあります。
また、剥離後のアルミニウムは、保護皮膜がないためすぐに酸化が始まり
ます。
そのため、再度表面処理を行うことが一般的です。