めっきQ&A

FAQ

アルマイト皮膜に発生するポアの径は?

アルマイト皮膜に発生する微細な孔(ポア)の直径は、
通常、数十ナノメートル(nm)のオーダーです。

一般的なアルマイト処理の場合、孔の直径は10〜20nm程度、
孔が集まったセルの直径は100〜300nm程度となります。

●ポアの径に影響を与える要因
ポアの径は、アルマイト処理の条件によって制御すること
ができます。主な要因は以下の通りです。

・電解液の種類:
硫酸、シュウ酸、リン酸など、使用する電解液の種類に
よってポアの径が変わります。

・電圧:
印加する電圧を高くすると、ポアの径も大きくなる傾向が
あります。

・温度:
処理液の温度が高くなると、ポアの径も大きくなります。

・電流密度:
電流密度もポアの構造に影響を与えます。

硬質アルマイトは、普通アルマイトよりも低温の電解液で
処理することで、ポアの径が小さく、より緻密で硬い皮膜
を形成します。

この微細な孔の存在は、アルマイト処理の着色や潤滑性、
接着性といった特性に深く関わっています。
着色アルマイトはこの孔に染料を浸透させて色をつけ、
封孔処理でこの孔を塞ぐことで耐食性を確保します。

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