FAQ
処理出来ますが一般的な合金材にアルマイトした仕上がりと
異なります。
その主な理由は、AC4Cが鋳造用のアルミニウム合金であり、
アルマイトに悪影響を及ぼすケイ素(Si)や銅(Cu)といった
成分を比較的多く含んでいるためです。
ケイ素(Si)の影響:
アルマイトはアルミニウムの酸化被膜を生成する処理ですが、
ケイ素は電気を通しにくく、酸化されにくいため、アルマイト
被膜の生成を阻害します。
そのため、皮膜が不均一になったり、膜厚を安定させることが
難しくなります。
銅(Cu)の影響:
銅はアルマイト処理液に溶け出しやすく、電解処理中に被膜に
不純物として取り込まれることがあります。
これにより、皮膜の耐食性や外観が悪くなる可能性があります。
このため、AC4Cにアルマイトを行うと、一般的に以下のような
仕上がりになりやすいです。
・皮膜の品質:
防食性や耐摩耗性といった皮膜の性能が、他のアルミニウム合金
(例:A5052など)に比べて劣る傾向があります。
・外観:
光沢性が低く、均一な発色や光輝性(鏡面のような仕上がり)は
困難です。
特に着色アルマイトの場合、色がくすんだり、ムラが出やすくな
ります。