FAQ
中国でアルマイト処理をした製品に色ムラが出る原因は、
日本国内での場合と同様に、主に以下の要因が考えられます。
1.アルミニウム合金の成分差:
同じ品番のアルミ合金でも、ロットや供給元によって、ケイ素(Si)
などの不純物や微量成分の含有量に違いが生じることがあります。
これらの成分はアルマイト皮膜の形成や発色に直接影響するため、
色合いのバラつきにつながります。
2.アルマイト処理条件の管理不足:
・電解液の濃度や温度条件が厳密に管理されていないと、皮膜の
厚さや多孔質構造が不安定になり、染料の吸着量にムラが生じます。
・電流密度と通電時間の条件のバラつきも、皮膜の厚みを不均一
にし、色ムラを引き起こす原因となります。
3.染料や封孔処理の違い:
・染料の品質や濃度:使用する染料の品質や、液の管理状態が
悪いと、均一な発色が得られません。
・封孔処理の不備:アルマイト処理後に染料を定着させる封孔
処理が不十分だと、色落ちや変色が起こりやすくなります。