めっきQ&A

FAQ

アルマイトと金色アルマイトの違いは色以外に何があるのか?

アルマイトと金色アルマイトの最大の違いは、着色工程の
有無です。
この違いにより、色以外の以下のような点にも違いが生じます。

1. 処理工程
・アルマイト(無色):
アルミニウムを電解液に浸漬して酸化皮膜を生成し、その孔を
塞ぐ「封孔処理」を行うのが主な工程です。

・金色アルマイト:
通常のアルマイト処理の後、「染色」という工程が加わります。
この工程では、皮膜に開いた微細な孔に金色の染料を浸透させ
てから、封孔処理を行います。

2. 耐候性(屋外での耐久性)
・アルマイト(無色):
無色のアルマイトは、アルミニウム合金の自然発色(ややグレー
や黄味がかった色)であり、紫外線による退色はありません。
そのため、屋外で使用される建材などにも適しています。

・金色アルマイト:
一般的に金色アルマイトは染料で着色するため、紫外線に長時間
さらされると染料が分解し、色が徐々に薄くなる退色が起こりや
すいです。
ただし、一部のメーカーでは、電解着色などの手法を用いて高い
耐候性を持つ金色アルマイトも提供しています。

3. 色の安定性
・アルマイト(無色):
無色のアルマイトでも、アルミニウム合金の成分(特にケイ素や
銅など)によって、わずかに色合いが異なったり、ムラが生じた
りすることがあります。しかし、意図しない大きな変色は起こり
にくいです。

・金色アルマイト:
使用する染料の種類、濃度、染色時間、そしてアルマイト皮膜の
厚さによって色の濃淡が大きく変化します。
そのため、ロットごとの色ブレや、同じ製品内での色ムラが発生
しやすくなります。

アルマイト処理のページはこちらから
着色アルマイト処理(カラーアルマイト)のページはこちらから
お問合せのページはこちらから

キーワードで検索
複数キーワードをスペースを入れて検索してください。
(例)「硬質クロム 固い」「テフロン 400℃」 など

一覧に戻る