めっきQ&A

FAQ

硬質アルマイト処理で反りは発生しやすいのか?

硬質アルマイト処理によって、製品に反りが発生する
ことはあります。

特に、以下のような条件の製品では反りが発生しやすい
傾向があります。

1.薄肉・細長い形状の製品:
硬質アルマイトは、皮膜を形成する際に、皮膜の約1/2が
素材内部に浸透し、残りの約1/2が外側に成長します。
この「体積膨張」が、内部応力として製品全体に影響を
及ぼします。
薄肉で細長い形状の製品は、この内部応力に耐えられず、
曲がったり反ったりしやすいです。

2.片面を処理する場合
片面だけに処理する場合、応力は一方向に集中するため、
反りが発生しやすいです。

3.材質の特性
硬質アルマイト処理に適さない、あるいは不純物が多い
アルミニウム合金(例:ダイカスト材)は、皮膜が不均一
になりやすく、その応力の偏りから反りが発生することが
あります。

●反りが発生する主な原因

・内部応力:
アルマイト処理の過程で皮膜が形成される際に生じる内部
応力が、製品の形状や厚みに応じて変形を引き起こします。

・熱応力:
硬質アルマイトは、電解液を低温(0℃〜-5℃)に保って処理
されます。
製品がこの低温環境にさらされ、その後常温に戻る際に、熱膨張
・収縮によって応力が発生し、反りの原因となることがあります。

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