めっきQ&A
硬質クロムめっき処理に関するお問合せ
素材SKD11(DC53又はSLD8)に焼き入れ
した刃物に硬質クロムめっき処理をしていますが
めっき業者さんから酸化膜がついてきれいにめっきが
つかないのでピカピカに磨いてから持って来てと言われ
ます。
金属ブラシ等でかなり磨いて行くのですが、もっと
きれいに磨いてと返されます。
以前は焼き入れ後そのまま、めっきに出していましたし
焼き色がひどい場合にはショットブラストしてから
めっきに出していたと聞いています。
ここ何年かはショットしたらめっきが出来ない、とにかく
きれいに磨いてほしいと言われ困っています。
焼き入れ品の場合めっきをつけてもらうのにそんなに
磨いていかなければいけないのでしょうか?
弊社にて、焼き入れ品に硬質クロムめっき加工処理
を実施する場合には、以下のとおりになります。
梨地(ナシジ)処理→バフ研磨→硬質クロムめっき処理→バフ仕上げ
という処理になります。
めっき業者様によって処理の方法が異なりますので現在の
処理が適切かどうかは、弊社でも試作をしてみないと
お返事がしにくいところでございます。
しかし、綺麗に磨いたことにより、硬質クロムめっき処理の
付きやすさにはあまり影響はいたしません。
現在のめっき業者様自体に、バフ研磨やナシジ処理
の設備を保有していない可能性が高いです。