めっきQ&A
無電解ニッケルめっき処理に関するお問合せ
無電解ニッケルめっき処理の現在のJIS規格による
図面表示記号を教えてくださいませ。
また、無電解ニッケルめっき処理の特性が一番
でてくる一般的な膜厚を教えてください。
現在、図面を作成しておりましてめっき処理
の指示をどのように記載するか迷っております。
以上、宜しくお願い申し上げます。
図面表示記号について
ELP-Fe/Ni(90)-P[5]
上記は、JIS H8645に従った場合です。
ELP:無電解ニッケルめっきを表します。
Fe:素地の種類です。この場合は鉄です。
Ni(90):めっきの組成(ニッケル90%)を表します。
P:めっきの組成(リン)を表します。
[5]:めっきの等級5級です。(20μが最小膜厚です)
一般的には、JISを使用するケースは少ないようです。
ELP-Fe/Ni-P 20μ
上記のようにすることが多いようです。
最後の「20」は、めっき厚を表します。
また、一般的な膜厚でございますが、お客様のご使用
用途にも関連しますが
3〜20μm厚程度
が一般的でございます。
20μm厚が皮膜としては、無電解ニッケルめっき処理の
特性が活かされる膜厚となります。