めっきQ&A
硬質クロムめっき処理に関するお問合せ
クロムメッキとニッケルクロムメッキの違いについてですが
違いだけでなく、色調や用途、条件等についても、
アドバイス頂けますと幸いです。
めっき用語は非常に難しく素人の私では理解がまだ出来て
いない状況でございます。
クロムメッキ、と表現してしまうと全てのクロム金属皮膜の
事を指していますが、クロムメッキ(装飾クロム)に対して
という意味合いですと
「硬質クロムめっき処理(=工業用クロム)」となります。
析出する皮膜が全てクロム金属となります。
高硬度・耐摩耗性に優れ、数10μmの厚めっきとめっき後
の研磨が可能です。
クロム金属の色調ですので、ほぼどの業者で処理された
皮膜も白銀色をしています。(研磨をする事で光沢が出
ますが、めっき直後は乳白色で白濁しています)
「ニッケルクロム(=装飾クロム)」については、
下地に電解ニッケルめっきを処理した後に、
仕上げの化粧めっきとして、ごく薄く(0.1μm程度)施す
物をクロムメッキ(装飾クロム)と定義されています。
ここでいうクロムメッキも、硬質クロムと同様にクロム
金属が析出していますので理論上は耐食性や硬度は同一
なのですが、実際には皮膜の9割以上が下地のニッケル
めっきで構成されていますので、硬度等のデータは
ニッケル金属の数値に依存します。
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