FAQ
硬質クロムメッキを50µm厚で処理した際にザラが発生する
主な原因は、厚膜化による内部応力やメッキ浴中の異物付着、
電流分布の不均一などが挙げられます。
特に硬質クロムは析出応力が高く、膜厚が増すほど微細な
クラックや結晶粒の粗大化が進行し、表面に凹凸(ザラつき)
が現れやすくなります。
また、浴の管理が不十分で金属不純物や異物が混入すると、
それが核となって局所的な荒れを生じる要因となります。
さらに電解条件が不適切な場合、エッジ部や凹部で電流集中が
起こり、皮膜が粗く仕上がることもあります。
そのため厚膜メッキ時には、浴管理・濾過・電流分布の均一化・
適切な研磨工程が不可欠です。