めっきQ&A
硬質クロムめっき処理に関するお問合せ
鋳鉄に硬質クロムめっき処理を行っています。
めっきが付きにくいので、陽極エッチング時間を長く
しているのですが、長くすればするほど、めっきが
付きにくくなっております。
何が原因でしょうか?
一般的な内容で結構でございますのでお教え
頂ければ幸いです。
以上、ご検討の程、宜しくお願い申し上げます。
以下にて文献からの抜粋した内容を記載します。
鋳鉄を陽極処理すると、めっきの付き回りが非常に
悪くなる。
これは素材の表面がエッチングされることにより、
カーボンが露出するからである。
したがって、水素過電圧が小さくなり、水素の発生
が促進され、硬質クロムめっきが付きにくくなる。
鋳鉄の材質にもよるが、できるだけエッチング時間
を短くする。また、素材によっては陽極酸化せずに
初期に通常の2倍程度の高い電流密度で、ストライク
めっきする方法が取られている。
ナシジ処理、液体ホーニングを用いて機械的に凹凸
を付け、密着性を向上させる方法もある。
参考文献 めっきのトラブルシューティング
日刊工業新聞社
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