めっきQ&A
無電解ニッケルめっき処理に関するお問合せ
焼結合金や鋳鉄など、巣穴の多い素材に無電解ニッケルめっき処理
を行うと、巣穴や孔の周りが黒い染みになってめっきが析出します。
何が原因なのでしょうか?
やはり、素材的な要因が強いのでしょうか?
近くのめっき加工処理業者にも確認しましたが素材の要因が
影響していると言われました。
以上、宜しくお願い申し上げます。
下記にて、文献から抜粋した内容を記載します。
焼結合金や鋳鉄などに生じやすい不良である。工程の
最初に脱脂浴に浸漬する。そのため、アルカリ性脱脂液
が孔の中に入り込み、水洗しても残留しやすく、高温
の無電解ニッケルめっき液中でこれらが浸出し、黒い
染みが生じる。
対策としては、工程の最初に品物を湯(約50℃)に
浸漬して、次に浸漬脱脂に浸漬する。穴野中にお湯を
先に入れておくと、アルカリ脱脂液と置き換わらない。
無電解ニッケルめっき浴中で染み出してきても不良に
ならない。
参考文献 めっきのトラブルシューティング
日刊工業新聞社