めっきQ&A
無電解ニッケルめっき処理に関するお問合せ
硫黄快削鋼上へ無電解ニッケルめっき処理を行うと、
めっきのムラ付きを生じます。
特に、酸処理時間を長くするとムラ付きしやすい傾向
にあります。
何が原因でしょうか?
何か知見がございましたらお教えくださいませ。
以上、ご検討の程、宜しくお願い申し上げます。
下記にて文献から抜粋した内容を記載いたします。
不適切な前処理によって素材表面に硫黄(触媒毒)が
露出して、めっきの析出を阻害するためである。
対策としては、酸洗液のの条件を検討することであり、
一般的には酸濃度を1〜3%と薄くし、浸漬時間も
10〜30秒程度がよい。
また、めっき直前の活性化の後に1〜2%の炭酸ナトリ
ウム水溶液で中和するとよい場合もある。
参考文献 めっきのトラブルシューティング
日刊工業新聞社