めっきQ&A
梨地(ナシジ)処理に関するお問合せ
めっき法で梨地(ナシジ)艶消しをするにはどのような
方法がありますか?
すべてのめっき加工処理の適用が可能でしょうか?
例えば、硬質クロムめっき加工処理前の梨地(ナシジ)加工処理
などは如何でしょうか?
以上、宜しくお願い申し上げます。
すべてのめっき加工処理に対応可能です。
下記にて文献からの抜粋した内容を記載します。
梨地(ナシジ)めっきには深みのある光沢があり、経時効果による
変化が少ない。
加工時などにおける傷、打痕が比較的、目立ちにくいな
どの利点がある。
梨地面形成法(梨地処理)には最も多く使われている
液体ホーイング法、ついて使われているサンドブラスト
法、スクラチ梨地法、エッチング法などがある。
液体ホーニング法は200メッシュ程度のガラスビーズ、
カーボンランダム、アランダムなどと水との混合スラリ
を、圧力をかけて試料(製品)面に吹き付けて、梨地面
を形成する。
形状の複雑な製品や精密な処理を必要とする梨地面形成
に適する。
サンドブラスト法はエアレスブラスティングである遠心
力を利用して、200メッシュ程度の鉄粉、カーボンラン
ダム、アランダムなどを試料面に吹き付けて、梨地面
を形成する。
めっき工程は、梨地処理ーアルカリ処理ー洗浄ー中和
ー洗浄ー各種めっきが一般的に行われる。
参考文献 表面処理対策Q&A1000
産業技術サービスセンター