FAQ
アルミニウム部分にはアルマイト加工(処理)がつきます。
アルマイト処理は、硫酸などの強酸性の電解液に製品を浸漬
させて行われます。
多くの樹脂はこのような強酸性の環境に耐性がなく、処理液
によって溶解したり、膨潤・変形したりする可能性があります。
1. 高温による樹脂の変形
アルマイト処理は電気分解によって熱を発生させます。
特に硬質アルマイトの場合は、電解液を低温に保ちますが、
それでも処理中の熱によって樹脂が軟化・変形する可能性が
あります。
3. アルマイト皮膜の形成不良
アルマイト処理はアルミニウムの表面に電気分解で酸化皮膜を
形成する処理です。
樹脂は電気を通さないため、アルミニウムと樹脂の境界面では
均一な皮膜を形成することが難しく、処理液が樹脂との隙間に
浸入して、腐食の原因となる可能性もあります。
これらの理由から、アルミニウムと樹脂が一体化している製品
には、アルマイト処理は適用できないと考えた方が良いでしょう。