FAQ
250℃の高温に耐えることができる黒アルマイトは
存在します。
ただし、これは一般的な黒アルマイト処理では達成
できません。通常の黒アルマイトは、皮膜内の染料が
熱に弱いため、100℃〜130℃程度で変色や退色(色抜け)
が始まってしまいます。
250℃にもなると、完全に脱色してしまうか、皮膜その
ものが劣化する可能性が高いです。
弊社の黒アルマイトは250℃でも色抜けすることはありません。
250℃以上の高温に耐える黒アルマイトは、以下のような
特殊な技術を用いて作られます。
1. 無機質の着色方法
一般的な黒アルマイトが有機染料を使用するのに対し、高温
に強い黒アルマイトは、無機質の着色を行います。
・二次電解着色法
アルマイト皮膜の孔に、金属塩(ニッケル、コバルト、スズ
など)を電解的に析出させて着色します。
この方法で生成された黒色は、染料と異なり熱に強いため、
高温環境下でも変色しにくいです。
・特殊な封孔処理
一部のメーカーでは、高温でも安定した封孔処理技術を組み
合わせることで、耐熱性をさらに高めています。