めっきQ&A

FAQ

黒アルマイトの耐熱温度は?

黒アルマイトの耐熱温度は、処理の種類によって大きく
異なります。

1. 一般的な黒アルマイト(有機染料による着色)
通常の黒アルマイトは、皮膜内の有機染料が熱に弱いため、
耐熱温度は低いです。
約100℃〜130℃で、熱による分子構造の変化で色が薄く
なったり、変色したりすることがあります。
これ以上の温度では、色抜けが進行し、最終的にはほとんど
色が残らない状態になる可能性があります。

2. 高温に耐える特殊な黒アルマイト
250℃以上の高温に耐える黒アルマイトは、一般的な処理とは
異なる、無機質の着色方法や特殊な封孔処理が施されています。

・無機質着色:
染料ではなく、金属塩(ニッケルなど)を電解的に析出させて
黒色を得る方法です。
この方法は有機染料よりも熱に強いため、高温下でも変色しに
くいです。

・クラックの抑制:
アルマイト皮膜とアルミニウム素地の熱膨張率の違いから、
約100℃以上でクラック(ひび割れ)が発生することがあります。
特殊な耐熱アルマイトは、独自の技術でこのクラックの発生を抑え、
300℃以上の高温でも皮膜の機能を維持します。

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