めっきQ&A
クロムメッキに関するお問合せ
車の窓枠に使われている金属部分(クロムメッキ)に
白っぽく水滴の後のような模様ができています。拭いて
もとれないので、何かが上からついたというよりも金属
自体が大気中の窒素酸化物や硫化物と反応してできたの
ではないかと考えていますが、どのような現象なので
しょうか?
大気腐食というのがございまして、大気環境下で水と
酸素の存在のもとに、電気化学反応により金属材料
(めっき皮膜)が腐食する現象を差します。
大気環境に曝された金属材料は、その種類及び曝される
環境によって腐食程度に大小の差はありますが、大気腐
食の影響を受けます。
大気環境での金属腐食は、その表面に液体の水が存在す
ることにより発生します。
簡単に言えば、電池作用により腐食が発生するのです。
大気腐食には、
1.乾き大気腐食
腐食速度は、きわめて小さい。
2.湿り大気腐食
湿度が影響します。肉眼では見えない連続した薄い
水膜が表面にある場合に発生します。
3.ぬれ大気腐食
肉眼で見える連続した水膜が存在するときの大気腐
食です。
白っぽい水滴の後のような模様は「錆び」だと考えられ、
上記の大気腐食が原因により発生したと思われます。